ピック&プレイス「エンドエフェクタΘ駆動軸」
用途例:ダイボンダ、ワイヤーボンダ、フリップチップボンダ、マウンタ、Θ軸アライメントなどの精密装置

課題:部品点数が多いことによる影響
従来のピックアンドプレイス機構は、ボールねじやベルト駆動によってリニア・回転運動を行っていたためバックラッシによるガタ付きが起こる他、摩耗部品の影響で位置決め精度の限界や加減速の安定性が失われてしまうことが多くありました。
また、多くの継ぎ手が必要なためメンテナンスに手間がかかってしまったり、配線や配管の取り回しが難航し設計が制約を受けやすいことがありました。
1)μDDモータのメリット
- 軽量化
先端部の軽量化により、イナーシャ/残留振動が低減。これにより、XYZ軸の高加速度駆動を実現し、タクトタイムの短縮に貢献出来ます。 - 高精度
ダイレクトドライブ構造により、ギアやベルト不要。
これにより、ミクロな位置決めと微細なアライメント作業が可能となり、歩留まり向上が可能です。 - 小型化
中空軸を活用し、エアやチューブを内部貫通させることで、省スペース設計を実現。
限られた空間での作業効率を向上させ、設計自由度を高めます。 - メンテナンスフリー
ギアやベルトなどの機械要素が削減されることで、低発塵設計が可能。
クリーンルーム環境に最適で、摩耗部品の減少により、定期メンテの負担を軽減します。
2) 主な採用モータ
Model name | Product name | Remarks | |
1 | MDH-2018-36KE(先端部) | 超小型中空ダイレクトドライブモータ | 外径φ21mm、中空内径φ2.6mm 分解能144,000C/R ピークトルク130mNm |
2 | MDH(12)-4018-324KE(中間部) | 小型中空大口径ダイレクトドライブモータ | 外径φ40mm、中空径φ12mm 分解能1,296,000C/R ピークトルク1Nm |